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成人の予防接種
予防接種とは
成人の予防接種は、基本的には過去の予防接種や既往から獲得しえなかった免疫を補うこと、または環境の大きな変化に伴う(海外渡航や学生の医療関係実習等)感染の危険性を未然に防ぐことを目的としています。特に海外渡航の場合は、日本では発症していない疾患に対しても考慮しなければなりませんが、当院で接種可能な予防接種を下記一覧に示しました。コレラ・ペスト・黄熱・ポリオについては検疫所に問い合わせてください。予防接種は、体内に無毒または弱体化した菌を接種することにより、免疫を獲得させ、種類によっては間隔を空けて追加接種することが必要になります。規定の回数より接種が少ない場合は効力期間が短くなったり、抗体価が少なくなることが考えられますが、無効ではありません。
予防接種にも副反応等がありますので、事前に既往や過去の薬剤・食べ物等によるアレルギーの有無を知る必要があります。 接種後30分程度は院内で安静にし、まれに湿疹や腫れや体の違和感が現れる事がありますので、そのような場合は直ちに診察を受けてください。免疫を獲得する際には熱がでることがありますので接種後48時間程度は厳しい運動や飲酒は控えることとしますが、入浴は問題ありません。
海外渡航などの場合、予防接種の1回目、2回目、3回目を接種する期間を出国前に確保することが困難なケースがあります。当院では可能な限り接種する機会を検討させていただきますが、1回、2回で出国せざるを得ないケースでも、免疫は得られていますが、作用期間は短くなると考えています。また、複数のワクチンを接種する場合、不活化ワクチン・トキソイドは接種後は1週間、生ワクチンは接種後4週間空けることになります。ただし、前記の様に時間の制約等がある場合では、医師の判断で同時接種が可能です。このような場合、各ワクチンの相互反応による副反応(副作用)は、報告がなく単独のワクチンと同程度と見られます。当院では多い場合、1回に5種接種することもあります。
接種不適当者
- 明らかに発熱を呈している方
- 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
- 各ワクチンによってアナフィラキシー(ショック)を呈したことがあることが明らかな方
- 明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する者及び免疫機能をきたす治療を受けている方
- 妊娠していることが明らかな方
- 上記に掲げる者の他、予防接種を行うことが不適当な方
接種一覧
名称 | 接種方法 | 概要 | 必要性 | 抗体 検査 |
金額 税込み |
---|---|---|---|---|---|
破傷風 トキソイド |
1回0.5ml 皮下注 3回接種 0・1・6~18カ月 |
基礎免疫が行われていれば外傷時に1回追加摂取を実施すれば十分な免疫が得られる。 | 海外長期滞在 | 無 | 3,040円 |
A型肝炎 ワクチン |
1回0.5ml 皮下注 3回接種 0・1・6カ月 |
抗体は通常十分得られるので、接種後は抗体検査は不要。 | 途上国長期滞在 | 必要性有 | 7,580円 |
B型肝炎 ワクチン |
1回0.5ml 皮下注 3回接種 0・1・6カ月 |
抗体産生に関して、免疫反応の低い人や抗体反応を見ない人もいるので、抗体検査を行うことが望ましい。 | 流行国長期滞在 | 必要性有 | 4,790円 |
日本脳炎 ワクチン |
1回0.5ml 皮下注 3回接種 0・1・6~12カ月 |
基礎免疫をつけることが重要で、その後は4~5年間隔で追加接種を行う。 | 流行国(東・東南アジアの農村地帯)長期滞在 | 無 | 5,990円 |
肺炎球菌 ワクチン |
1回0.5ml 皮下注 | 23種の肺炎球菌で高齢者の肺炎球菌感染症の予防作用がある。 | 予防 | 無 | 7,000円 |
インフル エンザ |
1回0.5ml 皮下注 | 流行期に備えて年1回接種する。 国内では10月~1月。 |
予防 | 無 | 4,400円 |
MRワクチン (麻しん風しん ワクチン) |
1回0.5ml | 弱体化した麻しん、風しんウイルスの生ワクチン。 | 成人で抗体がない場合 | 必要性有 | 8,170円 |
水痘ワクチン (帯状疱疹 ワクチン) |
1回0.5ml 皮下注 | 弱体化した水痘。帯状疱疹ウイルスの生ワクチン。 | 成人で抗体がない場合 | 必要性有 | 7,370円 |
おたふく風邪 ワクチン |
1回0.5ml 皮下注 | 弱体化したムンプスウイルスの生ワクチン。 | 成人で抗体がない場合 | 必要性有 | 5,060円 |
※ワクチンは、生産過程の不具合により供給が滞ることがあります。
※自由診療です。